ゆっくりとよく噛んで
東京都 Oさん (74歳)
平成12年2月、胃の悪性腫瘍で、噴門側3分の2を切除。術後の下痢、腹痛に悩まされました。元気になろうとして食べ過ぎたのが原因でした。
先生の指導で、1日6〜7回の分食にし、少量をよく噛んで食べるようになってからは、下痢、腹痛が軽くなりました。牛乳や油物、生魚はまだ食べられませんが、大豆製品の納豆や豆腐類は毎日とり、チーズ、ヨーグルト、そして、肉類は少しずつとれるようになりました。また、ドリンク剤や養命酒、にんにく卵黄なども飲用しています。
外出のときは、歩いたり自転車を使ったりして体力をつけています。
漢方薬・西洋薬 アドバイス
胃切除後の腹痛に共通する原因は、とにかく、胃の大きさが3分の2〜4分の1などと小さくなっている点です。ここに普通の食事量を入れたのでは、残った胃袋に強い圧力が加わって当然痛みが出るはずです。術後の胃は、年数を経ても拡張するものではありません。
Oさんの1日6〜7回の分食でよく噛むことは対策の基本です。
Hさんのヨガは、全身の体力、免疫力をつけ、残った胃や腸の働きも高めますので、消化、吸収が良くなります。
Sさんのおなかマッサージも刺激を与えて胃腸運動を整えます。牛乳より乳酸発酵させたヨーグルトのほうが、消化には良いです。
腹痛のときに役立つ漢方薬は、小建中湯(しょうけんちゅうとう)や芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)があります。
後遺症の対策に必ず役立ちますので、食事や生活様式の簡単な日記をつけることをお勧めします。