
・以下はALPHA CLUB 267号(9/'04)【私の工夫 それぞれの後遺症対策】に掲載された記事です
お な ら
ビオフェルミンで
京都府 Yさん (54歳)
平成15年6月、胃癌で胃を全摘しました。半年ほど食後の下痢が続き苦痛を感じていましたが、今は何でも食べられるようになりました。しかし、おならが多く悪臭もひどいので、主治医に相談してビオフェルミン(整腸剤)を処方してもらいました。おかげで今は回数も悪臭も減りました。ただし、市販薬の服用だと、なぜか私にはあまり効きません。
おなかをさすって
千葉県 Kさん (58歳)
平成12年11月、胃癌で胃と脾臓、胆のうを全摘しました。術後、食が進むにつれ、おならが多くなりました。
勤務中は頻繁にトイレに行き対応しますが、重要会議のときは困ります。「出物腫れ物所構わず」という調子で家族から非難ごうごう、何とかおならを減らそうと、元となる食物の豆、芋類、匂いのきつい物を減らしました。しかし、最近は開き直り、我慢をせず、ただ他人の迷惑を考えて携帯用消臭剤を持ち歩いています。食後はおなかのマッサージで腸を動きやすくする努力をしています。
気にしないこと
宮城県 Tさん (70歳)
平成12年11月、早期胃癌で胃の全摘手術をするときに、大腸癌も見つかり横行結腸を20cm切除しました。
2ヵ月後、非常勤講師の仕事に復帰し、食事以外は術前と変わりない生活ができるようになりましたが、おならの多さには困っています。
演壇に立つ前に何度もトイレに行き意識して出します。講義中は緊張していますが、家では天下御免です。歩いていると歩調にあったリズミカルな連続放出がありますが、無臭と騒音で気づかれずに楽しんでいます。出る物は出す、あまり神経質にならぬようにしています。
漢方薬・西洋薬 アドバイス
おならは本来生理的なもので、食べ物の消化吸収の過程で生成されたガスが、肛門から排出されるものです。手術後のおならは、腸が動き出したことの証拠です。おならの量、音、臭いはまさに各人各様ですが、腸内細菌のバランスがくずれると、発酵腐敗によるガスが多量に産生され、アンモニア、インドール、スカトールなどを含んだ悪臭になります。
対策としては、体験談のように、(1)異常発酵を起こしやすい芋、豆類や動物性たん白質を控えめにする(2)運動、散歩をして腸の働きを高める(3)異常な発酵腐敗を抑える薬として、乳酸菌製剤のビオフェルミン、ラックビーなどを服用する。また、漢方薬の桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)、桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)などを試みる。
おならは、肛門括約筋の鍛練でハーモニカも吹くといわれるほど、あまり神経質にならず、楽しんで付き合ってみてはいかがでしょうか。
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